SMAPの草なぎ剛が深夜に公園で全裸になり、逮捕されたというニュースは皆さんもご存知だろう。
NHKもトップで報道し、ヘリコプターで中継、マスコミが各所に百数十名集まるという大変な報道となった。
謝罪会見にも多数のマスコミが訪れ、あまりのフラッシュの多さにライトを灯しているかの状態であった。
この事件について、鳩山邦夫総務相や石原東京都知事もコメントするなど政界にまで波及した。
当然、草なぎ剛が出演しているCMは全て打ち切り、全国に張ってある地デジ普及のポスターも回収との事、被害額は数十億円とも言われ、その影響は計り知れない。
しかし草なぎ剛が何をやったのかといえば、酔っ払って夜中に公園で全裸で奇声を上げていたという、ただそれだけである。
犯罪といえば犯罪だがこんなことは毎日のように日本中どこかで起きている、事件そのものはよくあることで報道にも至らない、大した事件ではないのだ。
今回謝罪会見に立ち会った矢田次男弁護士も「被害者がいないこの場合では、逮捕はやりすぎという思いがある」と述べている。
石原都知事も「騒ぎすぎ」とのコメントを定例会見で述べており、あるアンケートでは実に92%が「同情する」との結果が出ている。
私もよくみかけるが、深夜、早朝の歌舞伎町や渋谷などには酔っ払った若者が勢いに任せて"ティムポ"を露出させているものだ。
よくあることなのだ。
しかしなぜ草なぎ剛の事件がここまでの大問題になったのかといえば、それはマスメディアに出るタレントだからだ。
一般人なら話題にすらならないような事件でも、テレビに出る人間が行えば、これほどまでに大問題になるという典型的な事件だといえよう。
それほどまでにタレントと言うのは常に人から見られる立場であり、常に自分を律して、プライベートでもそのことを肝に銘じて生活しなければ、多大な影響を与えるのだ。
思えば倖田來未も、平成20年1月29日の「オールナイトニッポン」で「35歳以上の妊婦は羊水腐っている」と発言し、泣いて謝罪会見するほどの問題になった。
あびる優も子供の頃万引きしたことを番組で告白し、番組を盛り上げようとフィクションを交え誇張したことが大問題に、事務所も社長名で謝罪を出し、関係者は就業規則違反で処分、番組も打ち切りになった。
どれも知人同士のたわごとなら笑って済まされる問題だが、マスメディアを通してこのような発言をすると大問題になるのだ。
このようにタレントと言うのは常に高い品格を持って行動しなくては、普通なら笑い話で済む事も、大変な社会問題になってしまうという事なのだ。
そこで鉄道アイドルの木村裕子である。
鉄道アイドルの木村裕子は自身がタレントと言う自覚を持っているのだろうか？
倖田來未は医者ではないが、医学的に誤ったことを言えばこれほどまでに問題が広がった通りだ。
しかし木村裕子は鉄道アイドルであり、番組にも鉄道博士のように出ている。
それであれば本来は鉄道に対して高度な知識が必要不可欠だ。
レイザーラモンHGのようにあくまで「ゲイ」というキャラクター設定だと前面に押し出して、これといったゲイとしての活動もしていないというのならお笑いで済むが、木村裕子はあたかも生粋の鉄オタであるかを必死にアピールしている。
にもかかわらず、ちょっと
鉄道雑誌を読めばわかるような事すら間違えだらけ、挙句は
犯罪の自己申告である。
タレントとしての品位や自覚など全くないのだ。
マスコミが木村のこれら問題を取り上げないのは、単純な事である。
それは「人気が無いから」に尽きるだろう。
木村裕子のスキャンダルを特集したところで、一般人からすれば「誰それ」になってしまうから、取り上げる価値は無い。
しかし木村裕子の問題はどれもトップアイドルなら大問題になることばかりだ。
それでもミクロな視点では影響が出ているのではないか？
こちらをご覧いただこう。
http://tetsudou-musume.net/character/06_raika.html
これはトミーテックが発売する「鉄道むすめ」というフィギュアシリーズで6thシーズンではご覧の通り木村裕子がモチーフとなっている。
さらにはドラマ化しているのだ。
http://tetsudomusume.siteinfo.jp/
この様なものを発売した以上、トミーテックに不良在庫を抱えさせるわけにはいかないし、「木村裕子を目指している」という設定で出演している高梨臨のイメージにも影響する問題だ。
果たして鉄道アイドル木村裕子は自身がそういう責任ある立場であるとの認識があるのだろうか？
あるのなら、今までのように関係者に失礼な言動や、マスメディアを通してのデタラメ発言、数々のマナー違反などありえないことだ。
結果的にこんな木村裕子を目指しているという役柄設定の高梨臨、あまりにお寒い限りなのだ。
実際、お寒い結果が出ている。
KDDIではDVD burningというサービスを行っている。
これはDVDのデータをダウンロードして自宅で焼こうというサービスだ。
http://www.dvd-burn.jp/
ここで2008年に鉄道特集を行い、木村裕子のフィギュアプレゼントを行った。
http://www.dvd-burn.jp/public/contents/special/tetsudo.html
しかし、当初は抽選だったのに全く応募は無かったようで、先着に変更したがまたも応募が無く、期間を何度も延長したが最後まで250名にも達しなかったというお寒い結果となったのだ。
たしかに鉄道好きはフィギュアなんていらねーというのも多いだろうが、それにしてもタダでやると言っても250名にも達しなかったというのは悲惨である。
そしてこのDVD burningはあえなくサービス停止に追い込まれる。
http://www.dvd-burn.jp/public/contents/information/20090626.html
それと前後してKDDIでは「鉄道クイズ王決定戦」というサービスを開始し、
http://au-ez.jp/tetsudo/pc/index.html
鉄道博物館でもオープニングイベントを開催するに至ったが、
http://news.ameba.jp/domestic/2009/08/42675.html
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/07/30/023/index.html
KDDIは木村裕子にオファーしなかったのである。
そして一般メディアも鉄道アイドル＝木村裕子以外という目になり始めたのである。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/entertainment/183188.html
ターゲットであろう鉄道ファンから支持を得るどころか反感ばかり買う鉄道アイドル木村裕子。
そして鉄道アイドル木村裕子を商売で使っても、このような悲惨な状況・・・
タレントとして、その価値はあるのだろうか？
この記事を書いた後に、ニュースが舞い込んだ。
鉄道アイドル木村裕子が「地上波のレギュラーだ」（と、言っても静岡第一テレビだが）と騒いでいた、「狩野英孝★熱血アイドルアカデミー アキパラ嬢」が突然、放送打ち切りとなり、公式ホームページも閉鎖になった。
木村いわく、「深夜なのに５％と好評」（ちなみに北海道テレビの「水曜どうでしょう」は深夜なのに１８％に達しましたが何か？）で、公開収録まで行われていたのにお蔵入りとなってしまったのだ。
この理由について静岡第一テレビは「諸般の事情」としか説明していないが、視聴率が好調で収録までしているのに突然打ち切る理由がない。
実は、酒井法子覚せい剤報道でに埋もれてあまり表立って報道されていないが、出演していた幸田さゆりが、他の撮影で一緒になったモデルのクレジットカードを盗んで美容整形の支払いに使ったという有印私文書偽造・同行使や詐欺の疑いで千葉県警船橋東署に逮捕されていたのだ。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090813/crm0908131614010-n1.htm
この件自体に限って言えば木村には何の非もなく、せっかく豪語した地上波レギュラーが突如打ち切りとなった木村は完全な被害者である。
だが、プロ意識もなく他人の迷惑を考えない行動で番組が突然打ち切りになるという大迷惑を木村は身をもって体験したことになる。
木村自身、ブログでこのようなことを言っている。
「あの番組にはたんさんの思いと夢が詰まっていました。」「本当に悔しいです。悲しいです。」
しかし木村はこういったことにならないように自分を律してきたのだろうか？
数々のマナー違反や何十年もの悲願で開業した駅をお化け屋敷呼ばわりした冒涜行為・・・
逮捕こそされていないが、鉄道ファンとしてあるまじき行動を続けてきたのではないか？
いままで他人の迷惑など考えない無責任な行動を続けた木村裕子が、その他人の迷惑でせっかくのレギュラーが打ち切りになるという大迷惑を自ら体験することになるとは、今までの無責任な行為の因果応報としか言いようがない。
