鉄道の良さを伝えられない
鉄道アイドル木村裕子

このページに訪れた方の多くは、鉄道ファンではないだろうか?
鉄道ファンの方は、方向性の違い、程度の違いはそれぞれあるにしろ、皆、鉄道になにか熱い物を感じ魅了され、「鉄道って良いな」と感じたからこそ、鉄道ファンなんだと思う。
それはどんな趣味でも共通だろう。
だが、ここまで読み進めた方であれば既にお分かりいただいたとおり、鉄道アイドル木村裕子には、その鉄道に対する熱い思いを感じることは全く無いのである。
ただ「あたしこんなに凄いの」(※注意、木村裕子は「わたし」のことを「あたし」と書きます)と言う踏み台に鉄道趣味を利用しているとしか感じ取れないのだ。

wiki
それを証明するのが下記の記事である。
http://allabout.co.jp/travel/railtravel/closeup/CU20071108A/index3.htm
なんでも直江津から大阪まで6時間半だけトワイライトエクスプレスに乗車、「最高の贅沢だ」とご満悦だ。
木村裕子はこれを見せられた鉄道ファンのどのような反応を期待したのだろうか?

(;゚д゚)ポカーン

ただそれだけだ。
たしかに、鉄道ファンは一般人からすると一見無駄な事をすることがある。
私も東京−品川をわざわざ新幹線に乗車した事がある。
だがそこには新幹線品川駅が開業したため「視察」という明確な目的があったからだ。
鉄道ファンの一見無駄な乗車も、実はそこには明確な何かの目的があるはずだ。
もちろん「乗りたかった」だけでも目的の一つと言えるだろう。
現在の寝台列車と言うのはその典型で、トワイライトエクスプレスはその象徴ともいえよう。
わざわざ飛行機の何倍もの時間をかけて、まして高い料金を払ってまで乗車するのは、みなトワイライトエクスプレスの旅を満喫したいからだ。
そこには飛行機という高速移動には無い、価格以上の価値を感じるからこそ、わざわざ乗車するのではないか?
どこかのカード会社ではないが、それは「priceless」
価格など付けられない、お金で買えない価値なのだ。

特にトワイライトエクスプレス最大の魅力はその名の通り夕暮れ時だ。
大阪発は日本海沿いを走行している時夕暮れとなり、日本海に沈む美しい夕日が眺められる。
そのためにトワイライトエクスプレスでは「サロン・デュ・ノール」というロビーカーを連結しており、この車両の座席は全て海側に向かって配置されているという演出までなされている。
これこそトワイライトエクスプレス最大の醍醐味でありそれを体感したいからこそ飛行機より高くてもわざわざ利用するのである。

だが木村裕子はこんなトワイライトエクスプレス最大の醍醐味を何一つ伝えていない。
むしろこのトワイライト区間だけ体験したくて、富山から長岡まで乗車したというのなら「スゲー、コイツ本当に好きなんだな」ともいえるが、寒いからと言う理由だけで、直江津から大阪まで乗車したといわれても、全く意味不明である。
何をしたかったのか、何を伝えたかったのか、全く理解できない。
それでも車両の設備に魅了されたとか、そういう理由ならまだしも、そういう話も何一つない。
言っている事は「あたし凄いでしょう」、ただそれだけだ。

木村裕子の「鉄道好き」はどれもこのパターン、つまり中身が全く無く、「あたし凄いでしょう」のアピールだけなのだ。
青春18切符にしても、「赤券持っています」と写真まで掲載してアピールする物の、もっとも重要な何に乗ってどこに行って何をしたかが殆ど出てこないのが木村の特徴。
要するに入手し難い18切符を持っていると自慢したいだけなのだ。
百歩譲ってそれが木村裕子の個性としよう。
しかし、支持を得られない個性なら、タレントとして失格である。

そもそも早朝6時半頃、どういった行程でなぜ直江津にいたのかも不明だ。
この時刻に直江津にいるためには、急行能登か寝台特急日本海で朝4時頃乗り付けるしかないが、それであれば、明確にトワイライトに乗車するという目的があったわけでもないのに、わざわざ直江津で下車する理由がない。
それか前日から直江津で一泊していたというのなら、寒いのにわざわざ早朝にチェックアウトする理由がない。
また、鉄道旅行をする方ならご存知の通り、車での旅行と違い時間が決められている鉄道を利用する時には綿密な計画を立てなくては、接続しなかったり翌日まで゛待たされたという事もある。
あるいは料金的にも一筆書きで切符を購入したり、逆に分割したり、割引きっぷの併用なども考えると、綿密にスケジュールを組むはずだ。
本数の多い都市近郊区間なら別としても、数時間に1本の地方で行き当たりばったりで旅する事など、普通は無い。
つまり、早朝から直江津駅にいて、寒いから乗ったという説明が現実的ではないのだ。
こう言った矛盾から「偽装疑惑」が起きるのだ。
そして実際、偽装していた事がバレた過去もある。

今回、この記事を書くに当たりネットを色々と徘徊したが、トワイライトエクスプレスについては色々な方々が乗車記を掲載していた。
その方々は決して鉄オタとは限らないが、皆トワイライトエクスプレスに魅了された人たちだ。
いわば鉄道には素人だが、トワイライトエクスプレスの魅力を皆さんなりに感じ、皆さんなりに伝えているのだ。
皆同じところに感動し、同じところに魅了されているのだから、それはある意味どれも同じ内容ではある。
だからこそ、鉄オタとして違った視点から更なる魅力を伝えるというのなら「さすが」と思うが、寒いからトワイライトに乗車した、「最高の贅沢だ」と言われてもただ、ただ、(;゚д゚)ポカーンである。

こんな木村裕子をいまだに番組で採用しようと言うのも分からない。
採用するのは勝手だし、「採用するな」とも言わないが、製作サイドは何を期待して木村裕子を採用するのか?
鉄道に詳しい訳でもなく、出演に当たりリサーチするわけでもなく、アイドルとしても見切り品の年齢、ルックス的にもどう思うのか?
して何より鉄道ファンからの反応・・・
出演したところキャーキャー騒いでいるだけで、その路線、列車の魅力が何一つ伝わらず、コメントも間違えだらけ。
私がプロデューサーなら木村裕子を採用しないし、どのみち鉄道知識が無いのなら若くてフレッシュなグラビアアイドルでも使った方が数字は稼げるのではないかと考える。
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