商売・売名で鉄道を利用する
鉄道アイドル木村裕子

鉄道アイドル木村裕子は過去にJTB主催で山形ファンツアーを募集している。
参加したところで、ただピーピーキャーキャー騒いでマナー違反や危険行為を続ける木村裕子を見み続けるだけである。
まして鉄道アイドルのツアーだというのに現地では鉄道ではなくバスツアーだというから果てしなく意味不明だ。
こんなツアーに「お財布」と呼ばれる木村のファンすら価値を見出せなかったようで、最小催行人員に達さずツアーはあっけなく中止になってしまった。
JTBのような大手がマーケットも考えずこんな募集をするとは、JTBも落ちた物である。
ネット上では「さしずめ木村に入れ込んだJTBの社員が木村に良い顔するために会社を利用して黒い経歴を残した」などという酷評をされる有様。
もちろん実態は不明だが、そう言われても仕方ないだろう。
これを見ての通り、木村裕子でツアーなど募集しても成立しないのである。

だが、黒歴史がある木村裕子で懲りずにまたツアーを主催した旅行代理店がある。
富士急トラベルだ。
http://www.fujikyu-travel.co.jp/event/exp_fuji.html
しかし今度は募集開始から数日で完売してしまったのだ。
大手JTBが主催したツアーが失敗したのに、中堅の富士急が主催したツアーはなぜ完売したのか?
そこには木村の商魂のたくましさと、鉄道を自分の人気のダシで使っているという事を立証してしまう出来事があったのだ。

問題のツアーは廃止直前の寝台特急「富士」「はやぶさ」を使った物。
この募集の仕方が実に汚い。
廃止日が近づくにつれ、予約は殺到し廃止当日には通常2万数千円のきっぷがヤフオクで35万円で落札されるという人気ぶり。
一般の予約開始から数分で完売する人気ぶり。
それは同時に、乗りたくても乗れない多数の「難民」が出たことを意味する。

鉄道アイドル木村裕子はこれに目を付けたのだ。
そして最終運転日の前日の列車を一般予約開始前にツアー枠で一両押さえてしまったのだ。
つまり一般予約開始時点で既に木村裕子が"乗っ取っている"のだ。
ヤフオクでは35万円の値がつくきっぷ、鉄道ファンとて高嶺の花である。
もはや銀河鉄道999号のアンドロメダ行きパスの如くだ。
そこに「鉄道アイドル木村裕子と行く富士・はやぶさツアー」の募集を開始したのである。
木村裕子なんてどうでもいい、存在すら知らない難民と化した鉄道ファンでも、とりあえずこのツアーに参加すれば、ヤフオクよりは安く富士・はやぶさに乗車できるというわけだ。
この「鉄道アイドル木村裕子と行く富士・はやぶさツアー」、瞬く間に完売したのである。

たしかに正規の手順でツアーの予約を行い、正規の代金も支払っている以上、木村の行為が違法な行為とは言えない。
しかしこんなこと、本当に鉄道を愛している者がやることだろうか?
木村がやったことは、陸の孤島となっている地震などの被災地で、おむすび一個1万円で売りつけるような行為だ。
需要があれば価格が上がるのだから、物資が途絶えた被災地で1万円の値を付けてもたしかに市場原理だから、違法ではない。
だが、そんなこと人間のやることだろうか?
困っている人を利用し、ここぞとばかりに商売をするなど人でなしもいいところだ。
しかし、木村裕子のやったことはこれと同じ、違法ではないが、人でなし行為だ。

「人でなし」という理由はもう一つある。
それは「なぜ富士・はやぶさなのか」と言うことである。
今回のツアーも何か富士・はやぶさに思い入れがあり、だからこ最終日にツアーをしたかったという明確な理由があるのならまだ良いだろう。
今回の富士・はやぶさ廃止に当たってもテレビ各社が特集やコーナーを組み、この列車に思い入れのある様々な人を放送した。
例えば、集団就職で九州から上京してくる時に乗った列車で、駅に母さんが見送りに来て「がんばれ」と言ってくれた・・・だからこの列車に特別な思い入れがあり、最終列車を「ありがとう!」と見送った人のエピソードなど、富士・はやぶさがその人の人生の重要な一部分になっていることを伝えたのだ。
そういった人たちが、思いをはせるために最終列車に乗ろうというのなら分かる。
だが、木村裕子から富士・はやぶさの話が出た事など今まであっただろうか?
むしろ九州に仕事で行く時すら、大嫌いだという飛行機に乗り、その事を自慢していたではないか。
要するに、富士はやぶさに対する思い入れなど何一つも無いのだ。

その木村裕子が突然「鉄道アイドル木村裕子と行く富士・はやぶさツアー」など開催した理由はなんだろうか?
つまり、廃止前日であれば多数の難民が出るのだから嫌が負うにもツアーは完売するというソロバンを弾いたのは明らかであろう。
そうでなければ、なぜ過去に失敗しているのにツアーなどやろうと思ったのだろうか?
もう一つの理由は、結局このツアーで何をしたのかである。
特に最後を見送ろうという志向があったわけでもなく、ブログで富士はやぶさの歴史や思いを伝えるわけでもなく、それをファンと語ったという訳でもなく、何をしたのか全く分からない。
ただ唯一分かる事は、木村は自身のキャラクターを窓に貼り付け、富士はやぶさの最後を見送っている沿線の鉄道ファンに広告を打ったということだけである。
木村裕子は鉄道が好きでもないのにダシに利用しているだけだと、猛烈な批判を浴びる理由は正にこういった言動である。
かくゆう、この木村の言動は普段は木村の話題など出ることが無い2ちゃんねるの富士・はやぶさ関連のスレにまで着火し、猛烈な批判を浴びたのである。

そしてこの鉄道アイドル木村裕子のために、本当に思い入れがあった人が涙を飲んで乗車できなかったのである。
今回のツアー、ツアーという商売としては大成功だと認めよう。
しかし、鉄道アイドルとしては最悪の批判要因を作ったわけで、鉄道好きを売りにしたアイドルビジネスとしては大失敗だといえるのではないだろうか?

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